推しカプのアンソロを企画したいのだけど無理なんだ

流行りに乗ってみたタイプの腐女子の雑記

 

推しカプのアンソロを企画したい。

でも諸々の事情からそれが出来ない。

私は未成年だから万が一何かあった時の責任が取れない。ならば今年、成人したら企画するのかと聞かれればそうではない。

私は金銭的に自立していない。ならば就職したら企画するのかと聞かれればそれも違う。

私には忘れられない人がいる、その人にはたくさん感謝しているし今でもこれからもきっとずっと大好きな人だ。けれどその人のせいで私はアンソロを企画することが出来ないでいる。

 

以前ツイッターでバズったとある記事が、私はずっと忘れられない。

マイナーカプの神絵師がメジャーカプに行ってしまって、やるせない感情を抱え続けてしまっている人の話。読み終えて、泣きそうになった。私と同じような人がいたんだ。

 

私が二次小説を書き始めたのは、神に背中を押されてだった。

神と私は一時期、ツイッターで相互だったのだが、神の作品にあてられた私がある日、なんとなく、「○○の誕生日にカプの小説上げたい」と呟いたら、神が「待ってます」とリプをくれた。

小説なんて読まないだろうと、確かに相互だけど私なんて眼中にも無いだろうと思っていたのに。

神は、私にとってすべての始まりだった。二年近く何も書いていなかったのに、単純な私はその一言で押しカプの小説を一本書き上げてしまった。

誕生日の日、一番最初にブクマをくれたのは神だった。飛び上がるくらい嬉しかった。泣きそうになった。同じ土俵に上がれたような気がした。自惚れていた。

時々リプを飛ばし合っていたりもしていた、あの頃が一番楽しかった気がする。

数か月後、神からのフォローが外れているのに気付いた。同じ土俵に上がれたと自惚れていた私はびっくりした。けれどよくプロフを見てみると18歳以上フォロー推奨、と書いてある。当時はまだ高校生だったのでそういうことか、と私も渋々フォローを外した。高校を卒業したら真っ先にフォローに行くつもりだったけれどやっぱり悲しかった。

でも心のどこかで、きっとまた繋がれるだろうと、そう思っていた。

しかし高校を卒業しても、神とは相互になれなかった。

神のツイッターで推しカプの文字を見かけることが減って、全く知らないジャンルの絵ばかりになった。寂しかったし悲しかった。戻ってきて欲しかった。それでも純粋に神の絵柄が大好きだったからフォローはし続けていた。

ある日、神がうつの診断を受けたと報告した。

リプ欄は心配する言葉や励ましの言葉でいっぱいだった。

私もそこに入りたかった。以前なら入れたであろうそこに入れないのが、支えてくれた人を支えられないのがとてつもなく悔しかった。泣きそうになった。同じ土俵に上がれたなんて勘違いも甚だしかった。最初から私と神は全く別の場所にいたのだ。それを思い知らされてしまった。

 

ねえ神様、私、支部にまた新しい小説を投稿しました。ちょっと長いやつです。人生で初めて書いたr18です。ちょっとだけでも読んでもらえたら嬉しいです。

凄く凄く失礼なことを言っているのは重々承知の上なのですが、今のジャンルになってから以前にもまして絵が素敵になったような気がします。いつの絵柄も魅力的で大好きです。

 

あなたが推しカプを書かなくなってから数か月後、マイナーだったのがじわじわ人気になってきた気がするんです。人口が増えた気がするんです。
私も去年、本を出しました。あなたのあのリプが無かったら、あなたがいなかったら出なかった本です。また今度、新刊を出すんです。そのカプが好きな人に表紙を描いてもらえることになったんです。

その、表紙を描いてもらう予定の人にこないだ、アンソロ企画してくださいって、冗談で言われたんです。

でも私なんかが企画したら、どうして私が主催なんだ、って、きっとあなたのファンに刺さちゃうだろうなあって思うんです。

私の中のこのカプの神様は、ずっとずっとあなた一人だけだから。

どうしてもあなたの影がちらついてしまうんです。今日こそブクマが付いていないかなあって、このイベントにもしかしたら参加してたりしないかなあって、さっき本を買ってくれた人はもしかしたらあなただったのかなあって。

 

ねえ神様。

今、ここはとてもとても楽しい場所ですよ。

ちょっとだけでもいいんです。また遊びに来てくれませんか。同じ土俵になんか立てなくたっていいから、どうかあなたを支えさせてください。

 

気持ちの悪いストーカーでごめんなさい。ずっとずっとあなたは私の神様です。どうかご自愛ください。